名品 鐔 無銘 神吉深信 特別保存刀装具鑑定書 付 「千網桜透鐔」
平成27年7月8日  特別保存刀装具鑑定書
 竪丸形 鉄磨地 地透 丸耳        
 72.8ミリ×70.5ミリ×5.3ミリ
写真では分かりずらいですが、鉄色はねっとりとして素晴らしい光沢をしています
所載「刀装・刀装具初学教室（46）」 （平成10年4月 495号） 福士繁雄  この鐔は網と流水と桜花ですから、「桜川透し」でいいと思います。林家二代重光の項でも、  ほぼこの図と同じ鐔を紹介しましたが、こちらのほうは少し小さめで、地金も幾分白っぽく、  若く感じます。そして精巧さが目立ちます。また、中心孔の上下にある鏨は潰されていますが、  深信でいいと思います。デザインがいいですね。
 「林・神吉」  伊藤満著  小さいだけに透かしの線が太く感じられ、錆色も古調であり、網の透かしも均一にならず、  林藤八のような雰囲気を持っている。茎穴上下の刻印から作者は深信であることがわかるが、  それがなければ林三代にまちがわれてしまうものである。深信の実力を示した一枚である。
 「尚友会展示カード」付  平成28年12月4日